ブログ

Blog

秋深まりゆきて

どうも、シュウです。

こたび我が相方 椎名まさ子がン十年ぶりのソロ作品を完成させました。

コロナ禍によるステイホームの間を有効に活用せんとした見事な出来栄えです。
彼女のこれまでの人生で、おそらく重要な指針になった数曲・・・オリヂナル、カヴァー取り混ぜの渾身の11曲。
私は何曲かで参加してをりますが、他はほとんど全ての楽器を彼女が演奏し、歌ってをります。
しーなとシュウを組んで16年。それよりさらに以前から、私は仕事の仲間として、話の合う飲み友達として、椎名まさ子といふ歌い手の紆余曲折を身近に見て来ました。
彼女の新作「シエスタ」を通して聴いてゐると、それらの日々が思ひ出され、柄にもない感慨にふけった訳であります。
うまく云へぬのですが、やはりそれは私が彼女に対して抱く「ライバル意識」であらうと思はれるのです。
しーシュは仲の良いデュオですが、その根底にはお互いにビミョ〜なライバル心を持ってをり、息のあったパフォーマンスの裏側で、ぢつは火花を散らしあってゐる、といふ意識があります。
「ご夫婦でもないのに男女デュオで15年以上もよく続けてますね」と云はれることもありますが、ウチが長く続いてゐる理由の一つは、そこなのではないか、と思ってゐたりもします。
その私のライバル意識が、この椎名まさ子の「シエスタ」に喝采を送りました。
「よくやった!」といふ思ひと「やられた!」といふ思ひ。
ごっぽり仕事がなくなってしまったあの期間、彼女が独り(まぁスタッフは居たにせよ)スタヂヲに篭り、コツコツとこれを録って来た過程を想像すると、「さぁアンタはどうよ!?」と云はれた気が(彼女はそんな事は決して言いませんが)して、襟を正すのであります。
さぁ、私はどうしますかね?。