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世界が終りを告げる時 僕たちは一緒には居られない

しーシュ2021年作品「夕闇を待つ猫たち」、リリースと相成りました。

3rdアルバム「3時のあんた」以降、コンスタントに年一枚の作品をアップしてまいりましたが、昨年2020年はそれぞれのソロに取り掛かった為にナシ。そのぶん年明けすぐから準備を始め、パンパーン!と録りました。

今回、当初はマキシ・シングルのつもりでおりましたが、作ってゆくうちにあるコンセプトが浮き上がって来て、これを主軸に「ミニ・アルバム」としやう、となったのです。

そは「夕闇を待つ猫」といふ曲を書いた事によります。

この曲、作ってゐた時は意識しておらなんだのですが、歌詞を書きすすめるうちに、これはコロナ禍に喘ぐ人々の心情そのものではないか、との思ひに至ったのです。

いま一番会いたい人は誰か?、一番そばにゐてほしい、そばにゐたい人は誰なのか?

感染症の事を置いとくとしても、我々は望んだ場所で望んだ人と望んだ形の邂逅や別れができる訳ではありません。
手を握り肩を抱き合い『いつまでも元気で』と言葉を交わす事のできる別れは、極めて「幸運」とも云へます。多くの場合我々は、『あぁ、あの時が最後だったのだ』といふ後悔とともに、人と別れるのです。
別れの言葉も交わせなかった、といふ事実に、我らは何度落胆して来たことでせう。

そこに思ひ至った時、これをいま発表せずしてなんとする!といふ、私にしては大変めずらしいポジティヴな衝動に駆られたのであります。

まぁ、そんな事は置いといても、良い作品に仕上がったと自負しております。

是非とも、聴いてみてくださいな。

 

シュウ